会いたい……会えない……

4/26
9407人が本棚に入れています
本棚に追加
/293ページ
影都side 生徒会じゃなくなった俺は、荷物を持って新しい部屋に向かう。 二人一部屋の部屋だけど、俺と衛は生徒会をやめたが寮の部屋が空いてなかったのもあり暫くは生徒会の部屋で暮らしていた。 でも、ようやく部屋が空いた。けど衛とは別々、らしい。 地図を頼りに、俺は新しい部屋へとやってきた。 「……梅原……成亮(うめはらしげあき)?」 同室者の名前だ。これから、一緒に暮らすなら出来るだけ仲良くした方が過ごしやすい……よな? ピンポーン インターホンを鳴らして中にいる人が開けてくれるのを待つ。ガチャッと鍵を開ける音と共に中から出てきたのは一一一 「……!(ビクッ!)」 眉間に皺を寄せ、凄い目付きが悪い顔をした男だった。苛立ってるようにも見える、体付きは筋肉質で髪は逆立っていて藍色の髪をしている。 服装は着崩れていて、アクセサリーが耳や首元に付けられているのが見える。 「……てめぇ、生徒会の奴か………何の用だ?殴られに来たのかよ?あぁ?」 ………怖い、不良…不良だ……初めて見た…… 「え、と………ど、う……しつ……しゃ………」 「はぁ?………まさか、今日から一緒になる奴って……」 「……ん、俺……」 すると、梅原君は目を丸くさせ俺をじっと見つめていた。
/293ページ

最初のコメントを投稿しよう!