会いたい……会えない……

5/26

9407人が本棚に入れています
本棚に追加
/293ページ
やがて梅原君は暫し固まった後、俺をじろじろ見てくる。 「なんで生徒会のお前が俺と一緒なんだよ」 梅原君は疑問を浮かべて聞いてきた。一ヶ月くらいは経つのに……知らないのか? あ、不良…だから、授業とか…サボってるんだ…… 「……生徒会、やめ…た…から」 「はぁ?お前あの傲慢屑野郎と付き合ってるんだろ?尚更意味わかんねぇんだけど」 ……この人、全く噂聞かなかったんだな…… 「………れた……」 「は?はっきり言えよ」 「……別…れた……」 再び起こる静寂。正直自分から言っていいものじゃない、気まずい空気が流れる中梅原君の笑い声が漏れた。 「く、くくくっ!お前あいつに捨てられたのかよ?やっぱあいつお前との関係も他のセフレと一緒だったんだな、くはははは!」 梅原君の言葉に俺は固まる。会ちょは俺が来る前はセフレを抱き続けた、って衛から…聞いた事がある。 つまり……俺も、セフレ?で…でもそんな…事全然、と…いうか…一回も!なかった……うん、なかった! 「セ、フレ……じゃ……ない……」 「どうだかな?あいつの思ってる事なんか分からないだろ?内心お前を暇潰しにしか思ってなかったかもしれねぇしなぁ?」 …………ぅ
/293ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9407人が本棚に入れています
本棚に追加