動き始めた奇妙な運命

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呟いたかと思うと、お姉さんはこっちに近づいて来て、話し掛けてきた 「先ずは、君の素性は知らないが私の事情でこんな所に連れて来て申し訳ない」 あれ、拉致られたからどうなるかと思ったけど、以外と常識人なのかなこの人 「そして君に一つ問う。今ここで死ぬのと記憶を消されるの、どっちがいい?」 誰だこいつが常識人とかぬかした馬鹿は!?俺だ!!などとボケてる場合ではない、今まで数々の修羅場は潜ったが、ここまで死の危険に迫られた事はなかった 「早く答えろ、答えない場合は私の独断で死を選んだ事にする」 いや普通逆ですよね?普通記憶ですよね?恐怖のせいか丁寧語になる俺 「そうか、ならサヨナラだ」 「勝手に殺す事に決めんな!」 とりあえず元気に叫んでツッコんだ。目の前の非常識人は怯む事なく言葉を返してくる 「なら早く決めろ、記憶か死か」 「んな重い選択そう簡単に決めれるか!常識で考えろ!」 「そんなもの有るように見えるか?」
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