動き始めた奇妙な運命

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ないな、と無駄な事を言ってしまった気分になる。それにしても初対面の人間に常識がないって判断される大人ってどうなんだよ…… 「急いでくれ、私としては記憶は後遺症とか怖いから殺す方が楽なんだが」 「ちょっと待って下さいよ!……たっく何なんだよ、スキマが開いたから幻想入りを期待したら……何でこんな目に」 自分の運命を悲観し、横目で非常識人を流し見ると、何かに少し動じている。さっきの俺の叫びにも動じなかったのに、今のどこに動じる要素があったのか。 疑問の答えは向こうから舞い込んで来た 「お前、あれがスキマだと知ってるのか?」 ハア?疑問が疑問を新しく連れてきた。厄介な友達を連れて来ないで欲しい。とりあえず向こうの疑問に答える 「東方の八雲紫が使うスキマでしょう?逆に何故そんな事を聞くんです」 非常識人は数秒思考し、苦い顔をしてぼやく 「そうか、そういえばあの男幻想郷の存在を外に広めてんだっけ」
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