動き始めた奇妙な運命

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「不偽か・・・・長い、お前はこれからシンと呼ぶ、いいな?」 会って5分の人にこんな友好的な名前で呼ばれたのは初めてだ、ついでに名前が長いと文句言われたのも 「ところで白無先生、一つ確認してよろしいですか?」 「いいぞ、なんだ」 確認の許可を貰えたので、名前を聞いた時の疑問を素直にぶつける 「白無先生の苗字が八雲なのは、白無先生がスキマを使える事と関係あるんですか?」 「ない」 あっさり否定された。真実とはいつも都合がいいとは限らない。厄介だな俺の名前 「最も、直接的にはだがな。私がスキマを使えた理由を説明するには、少し長い話になるが聞くか?」 聞かない、と答えると"そう言わずに聞いて下さいよ"的な流れで無限ループになりそうだから聞く事にした 「きっかけは、私のご先祖が日記を書いていた事と、その日記を私が読んだ事だった」 「もしかして結構長い話ですか?」 「長いぞ」 しまった、茶菓子の準備を忘れていた。これを聞く時にはみんな茶菓子を用意しよう!
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