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(次に喰らったら良くても骨くらい折れるかな…)
ルキは体勢を立て直すと、リングの端に走った。
(ブースターは急加速用…加速を止めても一瞬で軌道修正はできないはずだ)
翔「そこじゃ逃げ場はないぜ!」
龍「……」
ルキは鞭の出力を攻撃から防御に切り替えた。
翔「無駄だ!シールドで防げない攻撃を鞭なんかで止められるかよ!」
龍「やってみないとわからないさ」
ガイアが再度脚部のブースターに点火する。
翔「いくぜ、初勝利っ!」
ガイアがルキめがけて加速する。
翔「このまま押し潰してKOだ!」
ルキは防御用に変換した鞭を拳に巻き付け、ガイアを迎え撃つ。
龍「この位置なら外さない」
ルキが拳を構える。
翔「え!ちょ……だめだ、止まれねぇ!!」
ルキの狙いに気づいたガイアが軌道修正を試みるが勢いは変わらない。
龍「…今だ!」
ガイアの巨体がぶつかる直前、ルキは鞭を巻いた拳でガイアのコアを撃ち抜いた。
翔「うそだろぉぉ!?」
勝負は一瞬で決まった。
激しい衝突音がリングに響き、ガイアはその機能を停止する。
『ルキ、武器破損…右腕耐久値92%ダウン。ガイア、コア破損…』
『試合時間2分18秒、勝者ルキ』
『ルキ、スコア更新…100勝0敗…』
翔「ひゃ、100勝…」
龍「そのうち70勝くらいはガイアだね」
『バトル終了。リング、消滅します』
翔「…マジ?」
バトルリングが消滅し、二人のスーツが解除されると空き地は何事もなかったようにいつもの状態に戻った。
………
……
…
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