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「あ……あぁ…なた」
母親はピクリとも動かなくなった夫を震えながら見つめていた。
ふと部屋のドアが視界に入り目をやると、
ドアの開いた隙間から、息子が固まってこちらを見ている。
母親は我に返り、床を這ってドアへ近づく。
咄嗟にドアを閉めなければと思ったが、腰が抜けて思うように動けない。
男は母親が逃げると思い、ドアにたどり着く前に腕を掴み、乱暴にベッドに投げつけた。
「きゃああ、や、やめ…」
「ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう」
男はそう言いながら、母親に跨り着ぐるみを剥がした。
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