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「うはぁ……」
シュウは思わず息を呑んだ。
誰が想像できたであろうか??
先ほどの門の中がこれほどまでに美しいと。
いたるところに花壇があり、そこには様々な種類の花が咲き誇る
中央にある巨大な噴水から流れ出る水は、そのまま花壇の周りに掘られた道を通り、まるで川のように流れつづける
遠くに見える時計塔はかなりの距離があるにも関わらず、今の時刻がはっきりとわかる程の巨大さ
そして、何よりも、まるで中世のお城を想像させるような巨大な校舎は、それら全てがオマケだと言わんばかりの存在感を放っていた。
「すげぇ」
思わずシュウが呟いた。
「シュウ見てみて!!」
想像を絶する光景にあっけにとられていたシュウはレベッカに呼ばれ、我に返り、そっちに振り向いた。
「これは……魔法陣か??」
噴水がある広場に少し特殊な形をした魔法陣のようなものが地面に描かれていた。
火、水、雷、土、木と書かれた巨大な丸を星の形で結び、さらに、真ん中には光と闇と書かれていた。
「7大属性が描かれてるんだけど、何に使うんだろう??」
シュウは
さぁな
とだけ言うと、再び辺りを見回した。
よく見ると、シュウ達と同じ新入生なのだろう、驚愕したように辺りをキョロキョロと見回す人が沢山見受けられた。
シュウは再び、地面に描かれている魔法陣のような物に目を移すと、急に真後ろから声が聞こえた。
「はーい!!新入生のみんなー!!ここに集まってー!!」
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