当主が背負う物

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祖茂の活躍により、劉表軍から逃れる事の出来た孫堅軍。 夕焼けに包まれた高野を半分以下に減った兵達と供に黙って進み続けた。 「……親父」 伯符の一言に孫堅は黙って頷くと、右手を上げ行軍を停止。 短い休息を取る事を伝えると、自身は馬を降りた。 「着いて来い」 と言い、軍から離れた場所へと2人で移動した。 伯符に背を向け、仁王立ちで地平に沈み行く夕陽を眺める孫堅。 「親……」 「当主ってのはよ、時として残酷な決断をしないとならない」 伯符が言葉を放つのを遮るように、口を開いた孫堅。 伯符は黙って、孫堅の言葉に耳を傾けた。
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