人の姿をせし龍達

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玄徳の返答に対し、不適な笑みを浮かべる曹操。 彼は机に両手を置き、ゆっくりと玄徳に顔を近付けた。 全てを見透かすような瞳に見つめられ、玄徳は一瞬息を呑む。 「どうされましたか?」 「キミもまた、龍が形を変えし英傑と見受ける……それも、王の名を冠するに相応しき龍が」 曹操の言葉を聞いた玄徳は、豪快に笑い飛ばし。 「曹操殿、それは買い被り過ぎですよ、私は陶謙様に従いし一介の将にすぎませぬ、王の名を冠する等と恐れ多い」 と、謙虚な姿勢で答えた。 「そうかな?キミにはそれだけの風格がある、それに一騎当千の豪傑が配下に居るじゃないか、キミが目指すならば、天下取りとて夢ではあるまい」
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