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「運命ね……それなら俺が貂婆達に拾われたのも運命ってヤツかね」
誰に言うでもなく呟く元譲。
貂婆はニンマリ笑い。
「そうかも知れないよ、風に流されるままに生きるってのは、運命に流されるままに生きるも同じさ」
と言った。
「流されるままに生きたお陰で俺は妙才や孟徳達に出会えたんだ、そこは運命に感謝だな」
そう答え、貂婆の隣に立つ貂蝉の頭を撫でた。
「アチキも運命ってヤツに流されれば、呂布と戦えるかの」
馬超の言葉を聞いた元譲は幼き馬岱の頬を撫で、そっと馬超の頭に手を置いた。
「強く願えば運命は交わるさ」
と言い、撫でた。
馬超は嬉しそうに元譲の見上げ、強く頷いた。
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