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退斗たちに背を向け尊は呟くように口を開いた
「泉さんは新撰組に任せておけない」
「なぁ尊さん」
退斗が真剣な顔で尊の腕をつかんだ
「泉の光はどうなんだ」
「徐々に覚醒はしていますよ
ですが…影陰という女が関わってきたことで覚醒はずいぶんと遅くなりました
覚醒はしなくとも寿命の方は…」
「土方様は知ってんのか?」
「いいえ
泉さん本人が言う覚悟を決めるときが
私が全てを伝えるときでしょう…
それまで…」
尊が辛そうに微笑むと退斗は腕をはなした
「悪かった…
尊さん…あんたが辛い時は俺が…真がそばにいる
だから頼れよ」
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