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原田の部屋には近藤と山南がいた
「土方さん…総司…」
原田は膝の上で拳を震わせた
「泉さんの事ですよ」
山南がそう言うと土方は肩を震わせた
「泉…島桜のやつは徳川についていた
表面上はな…
だが父親と兄貴は長州の味方だった
だが長州で泉は吉田稔麿に想いを寄せるようになったんだが
徳川についている以上、長州に想いを寄せちゃならねぇ
って事で島桜は長州を離れた
自然な理由で出て行ったからな泉は父親を信じてんだよ…」
「つまり家は佐幕、父親、兄貴は倒幕だと…」
「泉が…倒幕か佐幕かもわからねぇ…」
原田が声を震わせながら言った
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