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夜になって話し合いは行われた
全員が広間に集まり、泉は広間に近づく事を禁じられた
「急に呼び出してすまねぇ」
土方が静かに言った
「前々から原田に泉…島桜家の事を調べてもらっていた
島桜家は佐幕派だ
だが父親、祐治は倒幕よりだった
泉が佐幕か倒幕かはわからねぇ…
ただ俺は泉を信じたい」
しんと静まり返る広間に一人の隊士が手をあげた
「なんだ」
近藤がそう言うと
その隊士は立ち上がった
「俺は…泉さんを信じてます
いえ、俺だけじゃない
みんな泉さんが大好きなんです
身分が関係ない新選組でも泉さんは徳川幕府に近い人間なのに隔てなく笑ってくれる」
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