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その日は朝から雨だった
祐治は支度をすると寝泊まりしていた蔵を出ると
傘を広げた
(俺に勝てると…思っているのか?土方歳三)
にやりと笑うと祐治は歩き出した
その頃、屯所では泉を除く全員が広間にいた
祐治を確実に仕留めるため作戦を練っていた
泉は部屋で政宗から送られた刀を見ていた
(……再び…戦う
あの方のため…
私に力をおかしください
月詠紗様…政宗様)
刀を納めると
泉は手元に届いた文を見た
尊から届いた文
『泉さんが夜弥家として戦うならば
月の字を入れねばなりません
あなたのお母上はあなたに
『千代月(チヨヅキ)』
とつける予定でした』
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