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「原田さん!!山崎さん!!
……ごめんなさい…
ごめ…なさ…」
二人の頭を泉が泣きじゃくりながらなでた
そして瞳を閉じ
額に手をのせた
倒れた土方の傍にいた永倉はその行為を見て
目を見開いた
「………新八さん?」
沖田が永倉を見上げると
永倉は拳を握りしめ眉をひそめていた
(俺らがもっと…もっと強ければ…)
そんな永倉を藤堂は見つめると
遠くから泉を見た
(あの光景を…昔見た記憶がある…
どんな意味を示すのかはわからないけど…)
永倉が顔をあげると
微かな白い光に包まれた泉に向かって歩いた
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