第1章

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「…」 嫌な男。美人じゃなくて悪かったね。期待を裏切って悪かったね。 「ほら?入れよ?」 「あっはい。」 こわぁ。絶対、睨んでるよ。あの目。 「…」 うわぁ思った以上に広い家だな。入崎はキッチンのそばにあるテーブルに鍵を置いた。 「家賃のことだけど、自分のぶんぐらいは自分で払えよ?頼まれても貸すなんてことはしないから。」 「それぐらいわかってます。」 馬鹿にしてるし。 「だよな。とりあえず自己紹介はしておくか。入崎尚、28歳。職業はリーマン。よろしく。」 「私は、町田孝。18歳。高3。」 この時、この男への第一印象は最悪だった。 「それじゃあ俺はこれで。」 「何?」 後ろへ振り返りながら。 「仕事で疲れてるから部屋で少し横になる。」 ちなみに部屋には2つの個室があった。そう言いながら片方の部屋に入って行った。
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