413人が本棚に入れています
本棚に追加
「…」
嫌な男。美人じゃなくて悪かったね。期待を裏切って悪かったね。
「ほら?入れよ?」
「あっはい。」
こわぁ。絶対、睨んでるよ。あの目。
「…」
うわぁ思った以上に広い家だな。入崎はキッチンのそばにあるテーブルに鍵を置いた。
「家賃のことだけど、自分のぶんぐらいは自分で払えよ?頼まれても貸すなんてことはしないから。」
「それぐらいわかってます。」
馬鹿にしてるし。
「だよな。とりあえず自己紹介はしておくか。入崎尚、28歳。職業はリーマン。よろしく。」
「私は、町田孝。18歳。高3。」
この時、この男への第一印象は最悪だった。
「それじゃあ俺はこれで。」
「何?」
後ろへ振り返りながら。
「仕事で疲れてるから部屋で少し横になる。」
ちなみに部屋には2つの個室があった。そう言いながら片方の部屋に入って行った。
最初のコメントを投稿しよう!