第1章 囚人の思い

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そのとき。   ビュンっ… 一際強い風が吹いた。 レンは驚き、目を堅く閉じた。 しばらくして風が弱まり、またそよ風へと戻った。 レンはゆっくり閉じていた目蓋を開けた。 すると、最初に目に入ったのは、風によって高く空に飛ばされている真っ白でピンクのリボンがついた帽子だった。 レンは、無意識にその帽子を追いかけ、帽子の位置が低くなった時を見計らい、ジャンプしてその帽子を掴んだ。 .
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