secret.Ⅰ

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槙 沙由奈は職員室を後にすると 教室に戻った。 休み時間はあと 5分でおわる。 どうせ休み時間のあとは 担任が学校のことを二、三 話して終わりだ。 槙は寝るつもりで教室に入った。 ちなみに1ーA。 ※成績別のクラス分けではない。 教室に入れば 何やら賑やかだった全員が 一斉に槙に視線を集めた。 その中心には 茶髪の頭が二つ。 「ほらっ兄ちゃん! あのときの子だよねっ!!」 どこかワクワクとした表情の 北澤 真葵がもう一人の茶髪に言った。 その人物は 座っていた椅子から勢いよく 立ち上がり槙 沙由奈を指差した。 「てめぇっ カツアゲ女ァァッ!!!」 「「「かっカツアゲェェェッ;!?」」」 と、また クラス全員の声が重なった。
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