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「俺から3万
盗ってったじゃねぇかっ!!!」
北澤兄は
机をバンッとたたく。
それと同時に机の上に置かれた紙を
近くにいた浅香 苓汰が手に取り
読み上げた。
「"私、田中 花子は
借りた3万を
一週間以内に返すことを
ここに誓います。"…拇印。」
「私の名前は槙 沙由奈だ。」
「偽名かよぉォォッ!!」
(((わかるだろ普通ゥゥッ;!!!)))
北澤兄の叫びに
心の中でツッコむクラスの全員。
そのとき
教室のドアが開かれた。
入ってきた人物は
瀬川 彰紀。
何事かと目を見開いたが
皆が固まっている中心の人物をみて
"おぉ!"と近づく。
「北澤~丁度良かったわー
お前、来週から
この槙 沙由奈と部活作りなぁ」
ポンッと
槙の肩に手を乗せながら
ニコニコと言う担任、瀬川。
槙 沙由奈は
"コイツが生徒会長か"
と呟く。
北澤兄は
綺麗な顔を崩し
真っ白くなってしまった。
北澤 真葵は
これからの事を想像し満面の笑顔。(それをみて鼻血を流す女子数名。)
浅香 苓汰は
槙 沙由奈の肩に乗せられた
瀬川の手を見つめている。
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