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我妻 結翔は
スラリと伸びた両腕を
ふわりと組むと
口を開いた。
顔は終始 笑顔だ。
「梓葵(シキ)、
急に知らない子連れてきて
勝手に紹介されても困る。
てか、真面目に仕事しろハゲ。
君も。
自分の名も名乗らず
勝手にココで騒がないで。
女の子ならもっと
おしとやかにしろ男女。」
物凄く優しい顔で述べる言葉は
酷い。ひどいと書いてムゴイ 、だ。
でも北澤兄……名を梓葵(シキ)
と言う生徒会長は慣れているのか
自分の身長178㎝より変わらない
我妻 結翔の肩に腕を乗せ
豪快に笑う。
「ぶあっはっはっはっはっ!
確かにコイツは男女だ!
間違いねぇ!!
もっと言ってやれ結翔!!
ちなみに
俺はハゲてないよ。
色素が薄いだけだ結翔くん!!
がぁっはっはっはっはっ」
ハゲは壊れてしまったのか
狂ったような顔をして笑いまくる。
少し冷酷さのある
表情になってきた槙 沙由奈は
自分より10センチほど背の高い
我妻に近づき(ハゲは無視)、
睨むよう見上げる。
「………私の名前は槙 沙由奈だ。
最近ボケが進んで自己紹介すら
忘れてたよごめんね。
ああ、気づいてた?
左目尻の下 鼻●そ付いてるよ。」
「なにコノ怖いもの知らずぅぅぅっ;;」
途端に叫ぶ
北澤 梓葵ことハゲ。
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