secret.Ⅱ

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我妻 結翔は スラリと伸びた両腕を ふわりと組むと 口を開いた。 顔は終始 笑顔だ。 「梓葵(シキ)、 急に知らない子連れてきて 勝手に紹介されても困る。 てか、真面目に仕事しろハゲ。 君も。 自分の名も名乗らず 勝手にココで騒がないで。 女の子ならもっと おしとやかにしろ男女。」 物凄く優しい顔で述べる言葉は 酷い。ひどいと書いてムゴイ 、だ。 でも北澤兄……名を梓葵(シキ) と言う生徒会長は慣れているのか 自分の身長178㎝より変わらない 我妻 結翔の肩に腕を乗せ 豪快に笑う。 「ぶあっはっはっはっはっ! 確かにコイツは男女だ! 間違いねぇ!! もっと言ってやれ結翔!! ちなみに 俺はハゲてないよ。 色素が薄いだけだ結翔くん!! がぁっはっはっはっはっ」 ハゲは壊れてしまったのか 狂ったような顔をして笑いまくる。 少し冷酷さのある 表情になってきた槙 沙由奈は 自分より10センチほど背の高い 我妻に近づき(ハゲは無視)、 睨むよう見上げる。 「………私の名前は槙 沙由奈だ。 最近ボケが進んで自己紹介すら 忘れてたよごめんね。 ああ、気づいてた? 左目尻の下 鼻●そ付いてるよ。」 「なにコノ怖いもの知らずぅぅぅっ;;」 途端に叫ぶ 北澤 梓葵ことハゲ。
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