150人が本棚に入れています
本棚に追加
―北澤家―
コンコンー
「兄ちゃん
ゲームやりにきたぁ」
「おぅ、今ちょうどRPGやってた。」
真葵は梓葵の部屋へ入ると
梓葵が座っているクッションの隣に腰をおろす。
梓葵は"やり過ぎた目ぇ痛ぇ"
と言うとコントローラーを
真葵に渡し寝転がった。
梓葵はフと気になったことを
真葵に問う。
「…真葵、まじであのガキと
付き合ってんのか?」
「あのガキ~?」
ゲームをしながら答える。
「槙 沙由奈」
「…気になるー?」
クリアしたゲーム画面をそのままに、梓葵に視線を向ける真葵。
「お前が、あのバカ病に感染しないかがな。」
「はは、ちゅーはしたよ♪」
「そうか。ちゅーはした…………」
「なんであのバカを
彼女にしたんだ!?
お前、病気かぁァアッ!?」
「失礼だなぁ兄ちゃん。
沙由奈と付き合ってないよ。
ちゅーしただけ。」
「なっなんだソレッ」
「だって、れーたがしたんだもん。
俺も~って思って~。」
「はあ!?
お前等、相手間違ってるよ!!」
冷や汗ダラダラの梓葵は
"あの魔女の呪いだあぁぁぁ!!"と
叫びながらベッドにダイブしてしまった。
真葵は"兄ちゃんうるさい"と
言いながらまたゲームを進める。
「感じてる沙由奈かわいいのに」
最初のコメントを投稿しよう!