secret.Ⅱ

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―北澤家― コンコンー 「兄ちゃん ゲームやりにきたぁ」 「おぅ、今ちょうどRPGやってた。」 真葵は梓葵の部屋へ入ると 梓葵が座っているクッションの隣に腰をおろす。 梓葵は"やり過ぎた目ぇ痛ぇ" と言うとコントローラーを 真葵に渡し寝転がった。 梓葵はフと気になったことを 真葵に問う。 「…真葵、まじであのガキと 付き合ってんのか?」 「あのガキ~?」 ゲームをしながら答える。 「槙 沙由奈」 「…気になるー?」 クリアしたゲーム画面をそのままに、梓葵に視線を向ける真葵。 「お前が、あのバカ病に感染しないかがな。」 「はは、ちゅーはしたよ♪」 「そうか。ちゅーはした…………」 「なんであのバカを 彼女にしたんだ!? お前、病気かぁァアッ!?」 「失礼だなぁ兄ちゃん。 沙由奈と付き合ってないよ。 ちゅーしただけ。」 「なっなんだソレッ」 「だって、れーたがしたんだもん。 俺も~って思って~。」 「はあ!? お前等、相手間違ってるよ!!」 冷や汗ダラダラの梓葵は "あの魔女の呪いだあぁぁぁ!!"と 叫びながらベッドにダイブしてしまった。 真葵は"兄ちゃんうるさい"と 言いながらまたゲームを進める。 「感じてる沙由奈かわいいのに」
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