secret.Ⅱ

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――――――――――――― ―――――――― ――………… 「わかったって! 一人で歩くから手を離せ!!」 「はは、だぁめ。 絶対逃げるからね。」 職員室での一件から2日後のこと。 新校舎の3年教室前の廊下を歩く 槙と生徒会副会長の百合阿 聖。 歩くというか 百合阿に槙が引っ張られている だけなのだが。 職員室での一件の次の日、 旧校舎にある1年の教室へ 文句を言いながらも槙を 迎えに行った生徒会会計の 我妻 結翔。 だが放課後を むかえる鐘が鳴ったと同時に槙は 帰ってしまっていた。 我妻は、"何様だ男女。"とお怒り。 梓葵は当然の如く 槙には近寄らない。 だから被害を受けていない 百合阿が放課後の鐘が鳴る前に 1年の教室の前で待ち伏せして冒頭だ。 「生徒会は暇そうだな。 自分達だけで部を つくればいいじゃないか。」 「暇だよ~。 でも理事長の提案だし 聞いとこうよ」 "金があれば転校するのに" とグチグチ言う槙。 そうこうしながら歩いていれば 生徒会室についてしまっていた。
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