secret.Ⅱ

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「作れって言われても どうすればいいのかわからないじゃん」 槙が顎に人差し指を添え、 考えはじめると 百合阿はクスクスと 笑いはじめた。 「なんだよ…………先輩。」 百合阿はガクッと肩をおとし "名前忘れられてる"とボヤく。 「槙ちゃんて 意外に真面目なんだね」 「失敬な! 真面目が取り柄の私に向かって!!」 「はは、またまた意外だなぁ」 "ムゥッ… こいつ鼻●そ野郎よりできるっ"         ↑何が。 と 唸る槙。 「僕の名前は百合阿 聖(ユリア セイ) 聖って呼んでくれて構わないからね。」 「そうかユリア先輩。よろしく。」 バッと手を差し出す槙。 百合阿は "人の話 最後まで聞かないタイプだね" と 心の中で呟いた。
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