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「作れって言われても
どうすればいいのかわからないじゃん」
槙が顎に人差し指を添え、
考えはじめると
百合阿はクスクスと
笑いはじめた。
「なんだよ…………先輩。」
百合阿はガクッと肩をおとし
"名前忘れられてる"とボヤく。
「槙ちゃんて
意外に真面目なんだね」
「失敬な!
真面目が取り柄の私に向かって!!」
「はは、またまた意外だなぁ」
"ムゥッ…
こいつ鼻●そ野郎よりできるっ" ↑何が。
と 唸る槙。
「僕の名前は百合阿 聖(ユリア セイ)
聖って呼んでくれて構わないからね。」
「そうかユリア先輩。よろしく。」
バッと手を差し出す槙。
百合阿は
"人の話
最後まで聞かないタイプだね"
と 心の中で呟いた。
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