secret.Ⅲ

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―ある日の放課後― 学校のある駅から 5つ先の駅前を歩く沙由奈。 その隣には 生徒会会計、我妻 結翔。 なんとも 異様な空気を放つ二人。 45分前。 放課後の鐘が鳴り響く校内。 北澤 兄弟は 家の事情により休み。 生徒会副会長の百合阿 聖は 担任に呼び出され。 浅香 苓汰は クラスメートの男子に拉致され。 それを 気にする様子もなく見ていた 沙由奈は数名の女子に誘われ 一緒に帰宅しようとしていた。 そこへ、生徒会会計 我妻 結翔。 「まさか帰る気じゃないよね。」 と ニコニコする我妻。 相変わらず目が笑ってないのが 怖い。 沙由奈の周りの女子が キャーキャーと騒ぐ。 我妻 結翔は年下が嫌いで有名。 とにかく 後輩には近づかないのだ。 だから こうして1年の校舎に来ることが 珍しくて新鮮で 男子をも騒がせる的となる。 「なんだ、お前。ストーカーか。」 沙由奈は顔に似合わず "ケッ"と言葉を吐き捨てる。 「てめーみたいな男女に誰が引っ付くか。キメェ。」 「おうおう。 今日もまた鼻●そくっついてんぞコラ。」 「理事長が言わなかったら てめぇなんか迎えに来ないんだよブス。」 「頼んでねえよ鼻く●。」 いつまで続くのか。 女子達は交互に顔を見やり 沙由奈と我妻に問う。 「「「「仲良し?」」」」 「「どこがだッ!!!!!」」
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