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「お前3秒以内にど―「静かにしろ!!」……」
「てめぇ、マジでぶっ―「黙れ!!」……」
バシッと
我妻の頭を叩く沙由奈。
※ちなみに沙由奈は
ヒソヒソ声です。
ドアの向こう側の
優しい声の主は、沙由奈が居ると
確信しているのか
まだ"さぁ~ちゃん"と
呼び掛けている。
未だに
自分の背中の上に乗ったまま
自分の頭を叩く沙由奈に
ブチッとキレてしまった。
あたりまえだ。
沙由奈を背に乗せたまま
勢いよく起き上がり
怒鳴りながら
振り向く我妻。
「お前、絶対ころっ―」
またしても
途中で遮られる怒声。
ドアの向こうから
聞こえなくなった呼び掛ける声。
我妻は目を見開き硬直。
沙由奈は我妻の唇を
自分の唇で塞いでいた。
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