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年下が嫌いな我妻。
大家が嫌いな沙由奈←
まあ、ミスマッチな
二人である。
ゆっくり離れる唇。
表情なく見つめ合う二人は
どこか魅惑的である。
先に口を開いたのは我妻。
「……本当に何なの?…―お前。」
―我妻―
何だよ このガキ。
コイツが現れてから
イライラしてばっかだ。
だから
ガキは嫌いなんだ。
バカすぎて
疲れる。
………なんで
目、反らさないんだよコイツ。
―
我妻は手を伸ばし
沙由奈の左側の髪を耳にかける。
沙由奈に顔を近づけて
静かに喋りかける。
「まだそこに居るんじゃないの?
俺を黙らせろよ、クソガキ。」
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