secret.Ⅲ

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沙由奈は色々なことを頭に浮かべ 口を開く。 「私は誰のことも まだわかってない。 真葵だって苓汰だって 私のこと知らないだろ。」 「ただのバカじゃん。」 「……………何も知らないだろ。」 「…………まあ。」 しかたなく付き合う真葵。 「そんなんで好きかなんて、なくないか?」 ―真葵― オレは好きなんだけど。 たしかに会って まだ2ヶ月たってないけど 一目惚れだってあるんじゃない? ………まさか沙由奈って 恋したことないんだ… ― 真葵は暫く考えたあと 沙由奈の顔が見える位置まで移動し 軽くキスをする。 「……………なんだよ……」 「沙由奈かぁわいい♪ 処女かぁ 大事に大事にしてあげるからね!」 嬉しそうに笑いながらいう真葵。 多分 心からの笑顔なんて 久しぶりなんだろう。 少し目の辺りがピクピクしている。 「……………いや違うし。」 ―ピシリッ 真葵の顔が固まった。 「………………………だれ」 小声の真葵。 「なに?」 「誰としたのか10秒以内に言わないと殺す。」 「なんでいきなりそうなる!?」 冷や汗を流す沙由奈。 真葵は沙由奈の掛け布団をはがし 股がると、沙由奈の両腕を押さえつけ 顔を近づける。 「お前の顔、大家並に怖いぞっ!?」 もはや抵抗はきかない。 沙由奈は汗がとまらない。 「誰としたの? ……………脱がされたい?」 真葵は沙由奈の服に手をかけると ゆっくり上へとあげていく。
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