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沙由奈は色々なことを頭に浮かべ
口を開く。
「私は誰のことも
まだわかってない。
真葵だって苓汰だって
私のこと知らないだろ。」
「ただのバカじゃん。」
「……………何も知らないだろ。」
「…………まあ。」
しかたなく付き合う真葵。
「そんなんで好きかなんて、なくないか?」
―真葵―
オレは好きなんだけど。
たしかに会って
まだ2ヶ月たってないけど
一目惚れだってあるんじゃない?
………まさか沙由奈って
恋したことないんだ…
―
真葵は暫く考えたあと
沙由奈の顔が見える位置まで移動し
軽くキスをする。
「……………なんだよ……」
「沙由奈かぁわいい♪
処女かぁ
大事に大事にしてあげるからね!」
嬉しそうに笑いながらいう真葵。
多分 心からの笑顔なんて
久しぶりなんだろう。
少し目の辺りがピクピクしている。
「……………いや違うし。」
―ピシリッ
真葵の顔が固まった。
「………………………だれ」
小声の真葵。
「なに?」
「誰としたのか10秒以内に言わないと殺す。」
「なんでいきなりそうなる!?」
冷や汗を流す沙由奈。
真葵は沙由奈の掛け布団をはがし
股がると、沙由奈の両腕を押さえつけ
顔を近づける。
「お前の顔、大家並に怖いぞっ!?」
もはや抵抗はきかない。
沙由奈は汗がとまらない。
「誰としたの?
……………脱がされたい?」
真葵は沙由奈の服に手をかけると
ゆっくり上へとあげていく。
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