secret.Ⅲ

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「かっかっ関係ないっ……―わけもないですかね、はい、」 途中で真葵の表情が 見てはいけないものになってしまったため 沙由奈は顔を反らし従う。 真葵は片手で 沙由奈の両腕を拘束したまま 服を捲っていた右手を 沙由奈の顎に持っていき こちらに向かせる。 真葵から無言の圧力。 「………―真葵の知らないひと―…ンッ」 沙由奈に突然の口づけをする真葵。 来たとき同様 苛立ちを隠せないでいる。 「……フッ……―ンゥ」 真葵のキスは激しい。 息ができないほど。 沙由奈は苦しいながらに 言葉を発する。 「……ご…ンッ……―ごめん…ね?」 涙で潤った大きな瞳 濡れた唇 赤く染まった頬 火照った身体 乱れた吐息 真葵は何かが切れたのを感じたが もう頭は真っ白。
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