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男がワケわからず
動揺していれば
フードを被っていた女が
話し出した。
「オイこらハゲ。」
「初対面で
どんだけ俺にキレてんの;!?」
「公衆の面前で
女相手に怒鳴り散らしてんじゃねぇよ。」
「はっ!?
………お前に関係ねぇだろ」
男は廻りを見渡したあと
ばつが悪そうな顔をして言う。
「ストーカーされるような面かってんだよ。
カツアゲされてパシられる面のくせしやがって。
街のど真ん中で
女に怒鳴る時間あんなら
私にス●バのコーヒー買ってこいよ。
ミルクたっぷりな。」
「俺にどんな恨みあんの!?
てかそれ
味がガキじゃねぇかっ;!」
男が言えば
廻りから少し笑い声が聞こえる。
「私は時間がねぇんだよっ
急がねぇと大家に殺される!!
早く金出せ!
あとスタ●゙のコーヒー。
ミルクたっぷりでな。」
「知らねぇよっ
お前の私情ゥゥゥッ;;!!」
ストーカーと呼ばれた女は
そそくさとその場から立ち去り
男はくるったように喚き
フードを被っていた女は
"早くしろ"と連呼しまくる。
廻りは
笑っているものや
去るもの。
これが
物語のはじまりだった。
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