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「一応、休み時間挟んで
その間、先生職員室いくけど
槙 沙由奈が来たら
俺が探していたと伝えてくれなぁ!」
瀬川が生徒達に向け片手を上げて
教室から出ていこうとすれば
先程の茶髪の男子が机に突っ伏し
わかりやすく
顔を歪める。
「うっわマジ何様だよぉ」
「先生そんなに
態度でかかったぁァァッ!!?」
瀬川は
ハッキリと聞こえる声で言った
茶髪の男子、北澤 真葵に首だけ向け
涙を浮かべながらツッコミ
教室から出ていった。
その後
北澤 真葵の廻りには
クラスメートが群がった。
女子は
"かっこいい、かっこいい"と
キャーキャー叫び
男子は"友達になろう"と
自分たちの自己紹介をしまくる。
そのとき一人の男子が
群れを掻き分け北澤のもとへ
押し出てきた。
「北澤だったよな!
俺、浅香 苓汰(アサカ レイタ)!
よろしくな!」
光にあたれば、染めたであろう
紫色した髪を靡かせ微笑む浅香。
屈託のない笑顔に
女子は頬を赤らめた。
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