secret.Ⅰ

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ガタンッ そのとき、 一人の男子が勢いよく 椅子から立ち上がった。 その男子とは 北澤 真葵。 北澤は 廻りからくる"どうしたの?" という視線を感じつつ 叫ぶように 言葉を発した。 先程 気持ち悪い笑いをした 女子を指差して。 「昨日、 兄ちゃんと口喧嘩した女ァァァッ」 「「「「えぇッッ!?兄ちゃん!!?」」」」 と 皆が口を揃えて驚く。 "兄ちゃんいるの?" やら "知り合い?" やら 心中は様々だが。 自分に叫ばれたのだろうと 思った女子は 机に鞄を置き、 叫んだ男子に首を傾げる。
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