第一章>>>見知らぬ世界

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「―――で、何をするんだ?…ロディ。」 重い空気を変えようと、話を移す。 「えっ、あぁ…そうだった…」 ロディはリュウの返答に少し戸惑う。 「……って…ロディ???私はロッティって呼んでって言ったつもりだったんだけど?」 ロディはさっきまでの調子を取り戻し、きっぱりと言う。 「いやー、だって長いじゃん?ロディで決定。」 「…………まぁいいけど…」 ロディは半分嫌そうに、半分嬉しそうに了承してくれた。 ロディの話だと、城下町に情報屋を訪ねてやってきたらしい。 要は情報集めに着いてこいと。 「……で、その情報屋はどこに?」 「…………今探してるの。」 そうして早数時間が経過した。 朝に森の隠れ家を出て、今はもう日が落ち始めている。 「まずい……これ以上は奴らが来るかも…」 ロディが突然呟く。 奴ら…? 「何、お姫様は追われてんのか?」 冗談半分でそう言うと、ロディから鋭い視線が返ってきた。 「気安く"姫"という言葉を口にしないで。……危険なの。」 「……え、あぁ、ごめん。」 「とりあえず今日は帰ろう。明日ラスヴィも連れてくればどうにかなるはず。」 .
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