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「―――で、何をするんだ?…ロディ。」
重い空気を変えようと、話を移す。
「えっ、あぁ…そうだった…」
ロディはリュウの返答に少し戸惑う。
「……って…ロディ???私はロッティって呼んでって言ったつもりだったんだけど?」
ロディはさっきまでの調子を取り戻し、きっぱりと言う。
「いやー、だって長いじゃん?ロディで決定。」
「…………まぁいいけど…」
ロディは半分嫌そうに、半分嬉しそうに了承してくれた。
ロディの話だと、城下町に情報屋を訪ねてやってきたらしい。
要は情報集めに着いてこいと。
「……で、その情報屋はどこに?」
「…………今探してるの。」
そうして早数時間が経過した。
朝に森の隠れ家を出て、今はもう日が落ち始めている。
「まずい……これ以上は奴らが来るかも…」
ロディが突然呟く。
奴ら…?
「何、お姫様は追われてんのか?」
冗談半分でそう言うと、ロディから鋭い視線が返ってきた。
「気安く"姫"という言葉を口にしないで。……危険なの。」
「……え、あぁ、ごめん。」
「とりあえず今日は帰ろう。明日ラスヴィも連れてくればどうにかなるはず。」
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