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「拠点」に着いたのは日が暮れてからだった。
しかし、それは「拠点」と呼ぶにはイメージと違いすぎていた。
リュウから見れば、ただの家。
いや、家とも呼び難い。
山にあるわけじゃないが、「山小屋」と呼ぶべきだ、そう思った。
「………これが、拠点?」
リュウは口をぽかんと開けて呟くように言った。
その「拠点」は町外れの丘の上にぽつんと佇んでいた。
周りは草だらけ。
「そうよ。何か文句が?」
冷たい視線。
ロディも女の子だ。
実はこんな拠点が嫌なんだろう。
「いやー、思ってたより古いなーと思って……」
苦笑いして誤魔化す。
拠点についてはあまり触れてやらないことにしよう。
「……私だってこんな拠点嫌。でも仕方ないの。お金もない、仲間も少ない。だから……我慢して。」
「仲間はほかにもいるってことか?」
「いいえ。今の[少ない仲間]は私たち4人のことよ。」
俺たち4人だけ……だと!?
こんなんで悪魔に立ち向かえるのか…?
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