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短いお勤めを終えた俺は、ラジオ会館4階の姫巫女ルームと書かれた看板がある部屋へと、放り込まれた。
「っう、ーーって、なんだ…この部屋…」
放り込まれた部屋の内部は、綺麗に装飾されていた、ハート型のテーブルやオシャレな椅子などが数組と
壁はピンク色で統一され、ところどころに宝石が散りばめられている。
何と言うか…メルヘンだ、物凄くメルヘンとしか言えない。
「どう?私の自慢の部屋は」
部屋のふいんきに飲まれ呆然としていたら、奥の部屋から俺を呼んだ人物が現れた。
「…美冬 遥先輩、ですよね?」
いろいろと聞きたい事はあるが、この言葉が先輩の顔を見ると自然と出た。
「そうだけど、ところで君は何故ここに来たのかな?」
長い髪をかきあげ、真っすぐな瞳を向けられる。
「その、少しでも美冬先輩に近付きたくて勉強しようと…」
俯きハニカミながら言う。
「ふふっ、そんなに私の事が好きかぁ」
と、笑顔を向けてくれる。
「美冬先輩」
あの笑顔は間違いなく先輩だ、それを見た俺は安心し先輩へと一本近づく、だが…。
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