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二年に進級して数日たったある日、俺は一代決心をした。
「ーーーはぁーーすぅーーーはぁーー」
放課後、空を眺めつ深呼吸をする。
ついに俺は憧れの先輩、美冬 遥先輩に告白する。
思えば入学式で見かけたその時から好きだった。
あ、もちろん運命的な出会い等はしてない、平凡な俺にそんなイベントは起こらない。
などと考えてると、背後に人の気配を感じた。
「君かな?私に用があるってのは」
「え、は、はいーー」
その声は美冬先輩の物だった、俺は少々どもりながら返事をし振り返る。
「ーーぁーーー」
すると美冬先輩は夕陽に照らされ、美しい顔がさらに神々しく見えた。
「うんとーもしもし?生きてるかい?」
「ふ、ふぇ、あ、はいっ!」
見とれてた俺のオデコを美冬先輩はデコピン攻撃。
それで我に返った俺。
っと、見とれてる場合じゃないだろ、告白するために呼び出したんじゃないか。
「あ、あの、美冬先輩…いきなりですが…つ、付き合って下さいっ!」
もう勢い任せといわんばかりに、俺は全力で頭を下げ告白をした。
すると数秒後に美冬先輩の口から、信じられない言葉を聞く事になる。
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