3人が本棚に入れています
本棚に追加
私と龍は、同じ児童養護施設にいる。
龍とは、もお
十年以上一緒にいる。
龍は、小さい頃
男をつくった母親に
捨てられここに来た。
今、思うと龍の小さいときは、今よりも無口で乱暴者で近寄りがたい存在だった。
それが、かわったのはいつからだろう?
小学生の頃、学校の男子からイジメられてるとこを助けてもらってからかな…。
私は、児童養護施設にいたので学校の男子からは、毎日のようにイジメられていた。
「お前って親いないんだってな?」
「借金作って自殺したんだってよ!」
「マヂかよ、お前の親こえー」
「だから施設にいるんだよなー!」
「やーい、ビンボービンボー」
私は、いつもいつも苦しかった…
クラスの子は皆見て見ぬふりをして、誰一人助けてくれない…
けど、龍は違った。
バキッ!
「うわっ!」
ガタンッ!
「親がいなくて何がわるい!」
そお、龍は泣き虫だった私をいつもかばってくれた。
私は近寄りがたい存在だと思っていたけど、今は違う。
私は、龍が好き。
このまま
ずっと
ずっと
一緒にいたい。
龍は
私の事
どう思ってるの?
やっぱり
龍の中では、
妹でしか
ないのかな…?
私達は、高校にいって帰ってきた後、一緒に勉強をしていた。
「未来ちょっといい?」
「何ですか?お母さん」
お母さんとは、児童養護施設の園長さん。
「…未来、実はね…」
「あなたの叔父さん夫婦があなたを引き取りやいって連絡してきたの。」
「…」
「ここの施設に入れてあげたい子は他にも沢山いるの……」
ドクン
「つらいだろうけど、そだててもらえる人が見つかったか人には……」
離れる……
「わかってます。お母さん」
泣いちゃいけない…
これは、幸せな
ことなんだから…
私が、泣いていたら
ダメなんだ…
最初のコメントを投稿しよう!