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その日、私は夢を見た。
「ごめんね未来…」
「お母さん達、お金がなくてね…」
「もう、疲れちゃったの」
「あなたは、いきるのよ!」
「お母さん、お父さん、いかないで…………っ!!」
ハッ!
嫌な、夢みたな…
朝、私を引き取ってくださる叔父さん達がきた。
「可愛くなったな未来」
「小さい頃あったのを覚えてないか?」
「まあ、十年も前じゃ無理もないか。」
「未来、来月からお世話になるんだから挨拶しなさい。」
「宜しくお願いします。」
「こちらこそ宜しくな。」
「あれは、誰だ?」
「っ!!龍…」
「…龍、私もらわれるの……」
顔が…
「だから…来月にはお別れなんだ…」
見れない…
「私…」
「龍の事…」
「………あっ!」
「お母さんに用事頼まれてたんだ、またあとでね龍。」
『好き』っていって
たら、離れていって
しまうかもしれない
と思ったらやめた…
…朝…
私は、制服に着替え学校に向かおうと玄関に向かっていた。
「…あっ、未来きたぜ。」
「なぁーお前らデキてんのー?」
「あやしーとは思ってたんだけどさー」
柱には、みらいと龍の相合い傘がかいてあった。
「なぁー龍どーなんだよ?」
「もう、チューとかしちゃったの?」
「…………るせえっ、こいつはただの妹だよ!」
「気持ちわりいっ」
といって、消しゴムで龍が消していった。
だから…
「…私だってそうだもん!」
「龍は、兄妹みたいなものだもん!」
「それだけだもんっ!」
私は、それだけ言うと
学校にむかった。
そして、学校から施設に帰ると私のお別れ会が開かれた。
「未来お姉ちゃん元気でねー」
「うん。」
ハッ!
「…お母さん、龍は……」
「部屋にもいないみたいなのよ…」
「もおすぐ時間だっていうのに……どこにいるのかしら…?」
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