一章:悪ノ娘

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リン「現金じゃないわよ、だって私にはレンが居ればいいものっ」 レン「…!そうだね、僕もリンが居れば何もいらないよ」 嬉しい事言ってくれるなぁ、もう リン「ずっと一緒だからねっ」 レン「もちろんだよ!」 -コンコン- 誰よ…こんなときに… 「失礼します」 リン「大臣…何か用?」 「赤の娘が来ておりますが…」 リン「…会うわ。連れてきてちょうだい」 まったく…次から次へとうっとおしいわね ------… 「王女、赤の娘を連れてきました」 リン「ご苦労様。下がりなさい」 「はい、中へどうぞ…赤の娘。」 メイコ「ありがとうございます」 リン「ようこそ赤の娘。勇ましい貴女が何の用かしら?」 本当に何の用かしら? メイコ「王女…私達には、お金はおろか今日食べるぶんの食事すらありません…」 リン「それで?」 メイコ「……!どうか税金を下げて下さいっ!」 なんだ…そんなどうでも良いことか… つまんない。 リン「帰りなさい」 メイコ「え?」 あぁ、うざったい! リン「誰かこの者をつまみ出しなさい!」 メイコ「なっ、ぐ!離せっ!王女っ話は終わってな…!」 がしゃん、という扉の閉まる音とともに娘の声は消された…
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