プロローグ

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*********** 「好きだから付き合って欲しいんだけど。」 Noなんて答えはないよね。 そんな威圧感さえ感じさせるその言葉。 背中からひんやりとした壁の感触が伝わってくる。 私の顔を挟むように壁に手を付いた彼から香る香水... 私は知ってる。 あなたは私のことなんて好きじゃない。 それでも私は頷いてしまう。 この先の付き合いが、自分にとって決して楽なものではないことを知っていても... でも...それでも私はあなたと一緒に居たい。 あなたと一緒にいられる、この奇跡みたいな出来事に ......Noなんて言えない....
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