第1章

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************* あーぁ、とうとう付き合うことになってしまった... 想うばかりの恋愛はものすごくつらい。 そんなことわかってるのに、「彼女」という証をもらって彼の傍に居られる魅力には勝てなかった。 バカだな、私... 私、真田綾(さなだあや)は現在高校2年生。 女子平均身長に寸分違わず。 童顔の顔に栗色おかっぱヘア。 ひょろひょろの幼児体型。 唯一人に誇れるところは、常に前向きなところ。 そんな私は高校2年生の秋、人生最大のミスを犯したかもしれません... さっきまで一緒にいた彼は高山慶太(たかやまけいた)。 同じく高校2年生。 慶太は県内1の私立男子校に特待生として通っている。 180センチの長身に、軽くパーマを掛けたアッシュ系の茶髪。 切れ長の目にハスキーな声。 巷でイケメンと呼ばれる彼は、雑誌の彼氏にしたい男子特集で1位に選ばれた程。 そんな彼の周りには常にギャル系女子がいっぱい。 私はついさっきから、どう転んでも釣り合うはずのないこの彼の「彼女」になった。
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