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私はいつも通り授業が終わるとすぐに塾に向かった。
塾の授業がなくても、自習室は自由に使えるので毎日通っている。
ブーブー
自習室の席に着くなり、携帯のバイブが鳴った。
メールだ...
差出人を見ると「高山慶太」。
彼女になってはじめてのメール...!
そわそわしながら携帯を開くと
『中庭に来て。』
素っ気無い(泣
しかも中庭か...嫌だな...
中庭は、塾の中でもあまり柄の良くない人たちがたむろしている。
慶太はそこの常連というより、そのグループの中心的人物だ。
しかも、慶太のことを気に入ってるギャル軍団が常に彼を囲んでいる。
3階の廊下から中庭を覗くと、案の定、ギャルが1人、2人...4人。
みんな細っ、スカート短っ。
ロン毛茶髪男子が同じく4人。
その中心に慶太が座っている。
いやだ...
本当に行きたくない。
だって雰囲気違いすぎじゃん。
ブーブーブー
『着信中 -高山慶太-』
「...はい。」
「何してんの?メール見たでしょ?中庭来いって。」
「あ...のさ。なんか行きにくいんだけど...」
「はぁ?なんで?とりあえず早く来い!」
プツッ
プープー
切られた...有り得ない...
上から覗くと、慶太のイライラしてる様子が伝わってきた。
このままじゃまずい。
ものすごく行きたくないけど...行きますか。
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