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1階に降り、中庭を見た。
人数が...減ってるわけないよね、あはは。
身だしなみはさっきトイレの鏡で整えた。
スカートも少し多めに巻き上げて、いつもよりも短めにしてみた。
グロスも塗り直して・・・
塾には勉強しにきてるのに、何やってんだ、私...
それでも、彼の元に行かなきゃと思うのは、相当やられてるんだな。
すぅ、はぁー
さて、行きますか。
慶太に向かって一直線に進んでいくと、彼の周りにいた人たちの視線を一斉に集めた。
「おせーよ。」
「ごめん...」
あー、ギャルの視線が痛い...
************
「...でさ、すげーやばかったー。」
「えー、そうだったのー?それマジでやばいー。」
キャハハハ
ほぉら、やっぱり入っていけない。
完全蚊帳の外状態で早1時間。
ギャル達は予想通り、私の存在を完全無視...
特にひどいのが舞(まい)と呼ばれている美女ギャル。
セミロングの巻き髪茶髪、真っ白な肌に大きな目。
屈めばパンツが見えそうなぐらい短いスカート。
そのスカートからは、モデル並みの細い足が出ている。
今の状態は、中庭の長いすに、私(空間)慶太(密着)舞で座ってるんだけど、なんで慶太と舞は密着?!
見ようによっては舞が一方的に距離を詰めた感はあるにしても、慶太も特に嫌がるわけでもなく。
もやもやしてると、明らかに私に対して敵意をこめた言葉を舞が口にした。
「慶太ぁー。塾終わったら、いつも通り舞達と一緒にご飯行くでしょ?」
甘ったるい話し方...
苦手だな...
しかも『イツモドオリ』...か。
そりゃそうだよね。
舞にしてみれば、私はイツモドオリの仲間には入れたくないわけで。
加えて、私はあなたより慶太との関係が長いのよ、わかってる?っていう感じだよね。
そもそも私が慶太の「彼女」だってこと、ここにいる誰も知らないんじゃない?
みじめになるのが目に見えてる。
俯いて慶太の答えを待っていると、
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