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「‥くらに初めてあほって言われた」
「‥まだ気にしてるんスか」
「だって地味にショック‥」
一通りの練習を終えて、休憩タイム。
私の横には光が座ってドリンクを飲んでます。
一方の私はくらにあほと言われ、地味に落ち込んでます。
だって好きなキャラにあほって‥私あほじゃないし、あほなことしてないし、純粋に女の子と遊びたいだけだし。
「今、女の子と遊びたいって思いました?」
何故ばれたし!?
「そんな変態みたいなこと思うわけなかたい」
「何時から先輩が変態やのうなったんスか?」
「おい、お前は私のことをどんな目で見てたんだ」
「変態年齢詐称女」
「わお、漢字がたくさん!‥じゃねーし、このぜんざいが!」
「ええ加減にせぇよ、二人とも」
「「だって/せやかて、光/先輩が‥」」
「二人とも似たもん同士や」
「うわー、先輩と似たもん同士とかホンマに嫌っスわー」
「まじで嫌そうな顔して言うな」
「悠理ちゃん」
私と光が痴話喧嘩みたいなのをしていると、王子様‥じゃなかった、不二が微笑を湛えながら近づいてきました。
「ん?どしたの?」
「うん、僕たちのドリンクも用意してくれてありがとうって言いに来たんだ」
なにこいつ、王子の次は紳士か!?
待て、紳士は柳生だけで充分だぞ。
てか、そんなふうに真面目に御礼言われるとなんか照れるんだけど。
「え?わざわざそんなこと言いに来たと?別に気にせんでもよかとにー。よかよ、選手にドリンクの用意とかさせられんしね」
「あれ、悠理ちゃんって方言が‥」
「ん?あぁ、私熊本出身なんだよ」
「あぁ、だから千歳と一緒の喋り方なんだ」
「うんっ」
なんだろー‥普通に漫画のキャラと話している自分が凄いwwww
いや、今更だけどさ。本当に私トリップして来たんだなって改めて実感させられる。
「金ちゃん、言うこと聞かな…」
「うわぁあぁああ!!毒手は嫌やー!ワイ、まだ死にとうない!」
「クスッ…相変わらずだね。四天宝寺は」
「青学は四天宝寺とこうやって、合同合宿したことあると?」
「うん。二、三度かな」
「へぇー…」
何だろう。
胸の奥がズキッて痛んだ。
「どないたん、悠理?」
「え…?あ、ううん。何でもない。あ、私洗い物してくるね。皆練習頑張って!」
‥少しだけ皆と距離を感じた。
何でだろう?私だけ違う次元の人間だからかな‥
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