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4月14日。
さぁ、何の日かお分かりですね?そうです、白石蔵ノ介の誕生日なんです。
「‥ちゅーことで、なんかサプライズをしようっちゅーことになったんやけど、何がe「はいはーい!カブトムシプレゼントしたらええんちゃう?」」
「ト○ロの縫いぐるみがよかばい」
「善哉一年分」
「あたしの膝枕なんてどうやろか?」
「こ、小春の膝は俺んのやで!」
「さりげなく欲しいもんを聞いた方がええんちゃう?」
「‥有り難いお経を」
誕生日前日の放課後、くらには先に帰ってもらいくらを省いたレギュラー陣でこっそりサプライズ計画。私はテニス部とはあまり関係はないんだけど、初めて会った人達がテニス部だったから仲良くなった。だから、この会議にも呼ばれたんだけど‥。
皆がそれぞれに案を出すが、どれも一致していない。てか殆どが自分の好みに走っとるし。
「お前ら!ちゃんと考えろや!なんやねん、善哉一年分って!」
「善哉は善哉っすわ」
「確かに善哉は美味しい。私も好きだなー」
「へぇ、悠理甘党なんやなー‥って、そんなん聞いとらへんわ!真面目にせぇや!」
謙也が突っ込みまくっている。大変そー。敢えて他人事にしとく。突っ込むの面倒だし疲れるじゃん。私は出来ればボケ担当がいいな、うん。
「はいはーい、謙也先生。普通に皆でケーキ作って渡した方がいいと思うんですが、いかがでしょう?」
「そうやなー‥高いもんとか買うても、相手は嬉しないと思うしな」
「やっぱり心篭ったもんばやったほうがいいんじゃなか?だけん、俺は悠理の意見に賛成ばい」
「ワイもケーキ作るで!特大ケーキで白石を喜ばすんや!」
「しゃあないっすわ。俺も手伝います」
「あたしらも手伝うわ~、ねぇユウくんっ」
「当たり前やないか!小春の為なら何だってすんで!」
「小春の為って‥白石の為やないんか」
「異議なし」
私の提案に皆納得してくれた。なんだかなー‥一致団結した気分。こういう雰囲気大好きなんだよね。心が温かくなる気がするから。
「じゃあさ、役割分担せんばんよね!どうしよ‥えと‥まず私と光と金ちゃんがケーキ作り担当。んで、謙也と健ちゃんが買い出し係。あとの千里と銀さんとユウジと小春はー‥飾り付け担当ね!場所は‥」
ま、そんなこんなでサプライズ計画えいえいおー!←
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