◎複雑な気持ち

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「光、光」 「何スか?」 「はい、あーん」 「‥っ、!?」 私は自分の善哉を一口掬って光の口許に運ぶ。 一瞬驚いた表情を見せた光。 きたきたきたきたー!あとちょいで顔赤くするぞ。 「いただきます」 「へ?」 そう言うと光は私の善哉をぱくっと食べた。 ‥何の恥じらいも無くポーカーフェイスで。 「‥ん、美味い」 「‥っ、!」 そう言った光は微かに笑う。 中学生には見えない様な綺麗な笑み。 ‥正直、今まで見たことがない笑みに不覚にも胸が高鳴った。 「‥ムカつく」 「なんか言いました?」 「別にー」 くそくそくそ! 何で私がしてやろうとしたのに、逆にされなくちゃなんないのさ! 自分でも頬に熱が集まるのが分かる。 あー、もう! 「先輩、顔赤いっスよ?どうかしたんスか?」 光は若干楽しそうに問い掛けて来る。 こいつ、絶対私の反応楽しんでる‥!
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