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誰もいなくなった中学校の体育館
明日、行われるであろうであろう装飾がしている中
一人パイプ椅子に座りながら、校歌を口ずさんでる少年がいた。
その少年に、音もなく近寄る少年
ユウイ「マコトどうしましたか?」
マコト「気付いてたんかい。なんやボーっとしとるから、驚かしたろ考えとったのに」
ユウイから一つ間を開け、マコトも座った。
ユウイ「私達、明日には卒業してるんですよ。高校生になるまで後、少しですね」
「そないな事言われても、実感ないからどうしようも無いわ」
マコトの返事にユウイは、細い目を細めながら微笑んだ。
「中学三年間楽しかったですね。皆と仲良くなれましたし、夢も見つけました。青春でした。」
急にマコトが席から立ち上り
「まだまだ青春やろ!!高校でやらなアカン事もある。俺等は今からが始まりやねんぞ」
「お前ら、何二人で遊んでるんや!?俺等探したんやぞ」
不意に体育館に轟いた声に、二人は振り向いた。
「マサキ、ユウタ、カズキ…」
「マサキ聞いてぇな。ユウイが何か感傷に浸ってんねん」
マサキがそれを聞いてニヤケながらマコトとは逆の位置に座る。
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