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道場につくと誠逶は濱口を探した。 だが中々見つからない。 「九親くん、鬼一くんなら今少し席を外していますよ。」 〈戻ってくる?〉 「はい。」 〈じゃ、此処で待ってる。〉 誠逶はそういって道場の角にいき座る。 何故か沖田まで誠逶の横にいき座る。 その間も隊士達は稽古を続ける。 〈なに?〉 「一緒に見学でもしようかと。」 〈教えなくていいの?〉 「皆さん怖がって進まないのでいいんです。」 〈怖いの?〉 誠逶は頭を傾げる。 沖田はそれをみて微笑む。 「そうなんですよ。 だからいつも暇なんですよ。」 〈素振りしたら?〉 「九親くんが言うなら。 鬼一くんも来たようですし。」 沖田はそう言って立ち上がり誠逶から離れていく。 そして濱口が誠逶の下にくる。
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