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誠逶は最近警戒することをしなくなった。 そしてなによりもよく喋ることはできないのだがが喋るようになった。 誠逶は前向きに生きていた。 「友達になったから今度また遊ぶかな。」 〈仕事忙しくない?〉 「大丈夫かな。」 〈なら非番の日に遊ぼ?〉 「そうするかな。」 二人は嬉しそうに話す。 すると遠くから河合を呼ぶ声が聞こえる。 「仕事いってくるかな。」 〈がんばってね。〉 「がんばるかな。」 河合は立ち上がり呼ばれた方へ歩いていった。 誠逶は暫く座っていることにした。 このまま友達ができた気持ちを浸っていたいのだ。 誠逶は横にある柱に頭を預ける。 この格好が心地よくてうとうとなってくる。 誠逶は必死に我慢した。 だが睡魔が勝つに決まっている。 暫くすると誠逶は寝てしまった。
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