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誠逶は朝から土方に呼ばれていた。
誠逶は嫌で嫌で仕方なかった。
だが我慢しないといけない。
「入れ。」
きた途端に言われ誠逶はビビる。
だが意を決して中に入った。
そして土方の前に座る。
「お前計算はできるか?」
〈足し算?〉
「そろばんはできるか?」
〈足し算はできる。
引き算もできるよ。〉
土方はため息をついた。
聞いていることと回答が違うのだ。
「これの答えはなんだ?」
土方は一枚の紙を誠逶に見せた。
〈えっとね。…15425。〉
この間つかった時間はたったの10秒。
どれだけ暗算が早いのか疑いたくなる。
「お前、会計方で働け。」
実はまだ誠逶の役職が決まっていなかったりする。
誠逶は会計方ときき嬉しそうにする。
〈耆三郎と一緒だ!〉
「なんだ?知り合いか?」
〈友達!〉
こうして誠逶は会計方に入ることとなった。
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